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2008年6月23日 1:48  侵食する氷河ミルク

氷河の氷で乾杯!!
 眼の前にせり出す氷の壁が数分おきに海に落ちる光景を見ながら、船長の計らいで、その流氷となった氷のカケラをグラスに浮かべ「自然の驚異に乾杯!」とばかりにシャンペンを飲んだ。酔った気分でラッコが腹をみせて浮かんでいる光景を楽しんだ。アラスカクルーズの思い出だ。カナディアンロッキーの山中では雪上車で氷河の上におり、氷河の表面を解けて流れる冷水で持参のウィスキーを割って呑んだ。氷河の裂け目が光線の加減でコバルトブルーの発光体のようで神秘的なほどに美しかった。―30年ほど前の経験である。


氷河が溶けて湖の大きさが2倍になっていた
 17日、築地の浜離宮小ホールで写真展「地球異変展」を見た。朝日新聞が地球温暖化をとり上げた「北極異変」「地球異変」に続けて今年の正月、「環境元年」を宣言し、現地ルポ「地球異変」を展開している。アラスカ、アマゾン、オーストラリア、インドネシア、シベリア、ガンジス川下流域などでの異変が写真展示されていた。

 
そのひとつに昨年12月25日に掲載された「侵食する氷河ミルク」と題して掲載されたマナスル(標高8163メートル)から弧を描くように伸びるツラギ氷河の航空写真の実物が展示されていた。圧巻の迫力だ。撮影した武田剛さんによると「30年前と同じ場所、アングルで撮影してみると、氷河がとけてできた湖が2倍近くまで大きくなっていて、温暖化の危機がそこまで迫ってきているのを肌で感た」(広告月報2008・5)と地球温暖化の危険を身をもって感じた体験を語っていた。武田さんは第45次南極観測隊の同行取材や北極、第3の局地「ヒマラヤ」を取材してきた地球規模のカメラマンだ。30年前の写真とは名古屋大学の調査隊が撮影したもので、ツラギ氷河の先端に氷河湖が小さく写っている。その湖が2倍にも拡大していると言うのだ。地球の温暖化が進むとどうなるか。氷河は貴重な水源である一方で、氷河の解け水が増えて、氷河湖が決壊すれば、大きな被害をもたらす。人類の犯している愚かさへの警鐘だ。手をうたねばまさにノアの洪水の再来だ。


地球規模の温暖化を考えなければならない時代になってしまった。
写真展のあと歌舞伎座の近くの小さな公園で可憐なアジサイの花をみかけた。梅雨があけたあと、暑い日本の夏がやってくる。クールビズの季節が、入谷の朝顔市が、隅田川の花火がやってくる。打ち水をするなど夏の暑さを忘れる知恵を少しは持っている。しかし暑い暑いといっていないで、地球規模の温暖化を考え、行動を起こす時代に入っている。さて、洞爺湖サミットも近い。温暖化対策どう取り組みますか?



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