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シンポジウム・『トンボ塾』案内

古事記神話の風土

講師:山口博先生(聖徳大学名誉教授・富山大学名誉教授)
資料代:各回1500円(事前払い) 連続7000円(事前払い) 当日払い1800円

 2012年は古事記1300年の年、古事記神話の誕生した風土を、記紀風土記、歴史、考古等多角的視点から、現地探訪を交え、ユーラシア文化をも視野に置きながら考える。


(11月発表時より各回の講座順が変更になっています。ご注意ください。)

第1回 「丹後の国―異境への通い路―」

日時:2012年1月26日(木) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 丹後国は、天と地、この地と常世国への通い路がクロスする。籠神社を祀る海部氏の祖神は天より降臨し、籠神社の参道であった天橋立はイザナギ昇天の橋だった。海部氏祖神は籠船で海神宮へ行き、宇良神社の祭神浦嶋子も常世国に渡る。籠神社は漢鏡を神宝とし、大風呂南1号墳の舟形木棺は船による異郷への旅立ちを語る。海部氏の祖天火明命は、この地から天磐船で河内国に降下したと国宝「海部氏系図」は語る。

第2回 「河内から大和へ―もう1つの天孫降臨神話―」

日時:2012年2月16日(木) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 丹後国から天磐船で河内国に降った天火明命は別名ニギハヤヒ。河内降下後の話を記紀旧事本紀が語る。河内から大和にかけて、ニギハヤヒ、姻戚関係にあったナガスネヒコ、彼らと戦った神武、ニギハヤヒの後裔物部氏等の遺跡が点在。天磐船は磐船神社に。ニギハヤヒを祭神とする矢田坐久志玉比古神社は飛行機の神様。神門に旧陸軍の九一式戦闘機のプロペラと同型プロペラが!今に宇宙旅行の守護神に。

第3回 「高千穂の峰―天孫降臨神話―」

日時:2012年3月22日(木) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 ニニギはニギハヤヒに遅れて高千穂峰に降臨する。高千穂峰は宮崎県二上山か、鹿児島県高千穂峯か。宮崎の槵触嶽は伽弥建国の首露王降下の亀旨峰を想起させ、鹿児島の高千穂峰には韓国宇豆峯神社がある。霧島山山頂に屹立する天の逆鉾は、騎馬遊牧民の剣を逆に立てての儀式を想起させる。宮崎高千穂神社の夜神楽は神話の世界に人々を誘引し、宮崎市の「八紘一宇」の塔は、神話との関わり方を反省させるのだ。

第4回 「越の国―沼名河の底なる玉―」

日時:2012年4月26日(木) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:コア・いけぶくろ(豊島区民センター)(生活産業プラザ隣接)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 世界で3か所しかないヒスイの産地新潟県糸魚川市、姫川上流にはヒスイ原産地がある。縄文時代はヒスイネットワークの中心地、ヒスイ工房跡があり、展示館がある。神話時代はヌナカワヒメを女王とするヌナカワの国があり、出雲のヤチホコはヌナカワヒメに求婚、出雲大社にはヒスイの勾玉がある。黒姫山にはヌナカワヒメ伝説跡が豊富である。万葉歌の「沼名河の底なる玉」がヒスイに定着するには、ドラマチックな歴史があった。

第5回 「但馬の国―呪術の伝説―」

日時:2012年5月17日(木) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 日神奉祭の呪矛を戴したアメノヒボコは新羅から来朝、但馬国に定まる。呪矛を祭る出石神社の神の娘出石嬢子を求めて、兄弟が争う。母親は呪術により弟春山霞壮夫を勝たせる。伊頭志君は播磨に住んだが、その家の女が麻を打つていて死んだという話が播磨国風土記にある。大麻の幻覚性によるのだろうか。アメノヒボコの曾孫がタジマモリ。非時香菓を求めて渡った常世の国は新羅だという。但馬は異国性を感じさせる国だ。


山口博先生の横顔

 1932年生まれ。東京都立大学大学院博士課程終了。富山大学・新潟大学を経て、現在聖徳大学教授・言語文化研究所長。1985年から1年間、日本学研究センター(在北京)客員教授。文学博士。専攻は日本古代文学。

主要著書

 『王朝花壇の研究』(桜楓社)、『古代文化回廊 日本』(楓風)、『万葉歌のなかの縄文発掘』(小学館)、『万葉集の誕生と大陸文化』(角川選書)、『平安貴族のシルクロード』(角川選書)、『平安貴族のシルクロード』(角川選書)、『王朝貴族物語』(講談社現代新書) 最近刊 『こんなにも面白い日本の古典』(角川文庫)など多数。


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※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。