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シンポジウム・『トンボ塾』案内

2015年4月開講 東潮先生連続3回講座
倭と加耶―検証!! 末松保和1949『任那興亡史』―

講師:東潮先生(徳島大学名誉教授)
資料代:全3回5400円(事前払) 各回1800円(事前払) 当日各回:2000円

 『任那興亡史』は、任那史研究の回顧、任那問題の起原、任那の成立、任那の昌盛、任那の衰替、任那の滅亡、任那問題の結末 加耶諸国とその文化、任那問題と日本上代文化で構成される。任那の歴史は上代日本の対外関係史の一部分で、任那の歴史の材料の大半をふくむ日本書紀の研究は任那の歴史の材料の研究にほかならぬという。末松保和の論は『日本書紀』そのものの実証的研究でもある。史実かどうかはべつの問題である。戦後70年、古代史・考古学界、そして歴史教科書において、日本古代の対外関係史の研究のことごとくは今もなお、無批判的に末松論に依拠している。本講座では『任那興亡史』を考古学から検証する。侵略史観、蛮夷思想を克服するために。


第1回 「任那」とは―『任那興亡史』と加耶の考古学―

日時:2015年4月26日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区民センター(豊島区東池袋1-20-10)
交通:池袋駅東口より徒歩5分
地図:こちらの地図を参照ください

 『日本書紀』の任那関係記事、乙亥年(366)の「鉄鋌」、己巳年(369)の新羅撃破・七国平定・四邑降服の虚実。丁卯年(372)の「七枝刀」問題について検討する。広開土王碑とともに2012年7月に発見された集安麻線溝高句麗碑の意義についてふれる。

第2回 金官加耶、金官加耶から大加耶

日時:2015年5月24日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 狗邪韓国と帯方郡、邪馬台国。狗邪韓国から金官加耶の成立過程を金海良洞里墓と金海大成洞墓群にみる。弁韓と加耶の鉄生産。鉄素材の流通問題。金海・東莱(福泉洞墓群)の倭系遺物(筒形銅鐏・巴形銅器装飾盾)、大加耶国の成立と滅亡。大加耶と新羅・百済との交通関係。大加耶の南朝外交。加耶諸国の境域。倭系甲冑がなぜ存在するか。

第3回 「任那四県割譲」と「任那復興会議」―栄山江流域の前方後円墳と慕韓

日時:2015年6月14日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

 全羅南道高興の雁洞古墳・野幕古墳出土の百済漢城期の冠帽飾履、倭系甲冑(眉庇付冑・短甲)などをめぐって、加耶・慕韓・百済の境域関係、倭との国際関係についてかんがえる。倭・百済・高句麗と南朝の国際関係、百済の王侯制。『宋書』倭国伝の慕韓・秦韓問題。栄山江流域に前方後円墳がなぜ存在するか。熊津城期の倭系横穴と江田船山古墳。慕韓の王族墓―羅州潘南面古墳群と伏岩里古墳群。継体王と磐井戦争と『日本書紀』の天下・蛮夷観。


東 潮 先生の横顔

 1946年、大阪府生まれ。九州大学 大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。奈良県立橿原考古学研究所を経て徳島島大学教授。専攻、考古学。

主要著書

 韓国の古代遺跡〈1〉新羅篇(慶州(東潮/田中俊明・中央公論新社1988))、韓国の古代遺跡(2)百済・伽耶篇(東潮/田中俊明・中央公論新社・1989)、巨大古墳と伽耶文化―空白の四・五世紀(共著・角川選書 1992)高句麗の歴史と遺跡(東潮/田中俊明・中央公論新社1995)、高句麗考古学研究(吉川弘文館1997)、伽耶はなぜほろんだか―日本古代国家形成史(共著・大和書房1998)、古代東アジアの鉄と倭(渓水社1999)、川と人間―吉野川流域史(渓水社2003)、倭と加耶の国際環境(吉川弘文館2006)、北東アジアの歴史と文化(共著・北海道大学出版会2011)高句麗壁画と東アジア(学生社2011)古墳時代の考古学(共著・学生社)など多数。


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※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。