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シンポジウム・『トンボ塾』案内

6月開講・田中俊明先生連続3回講座
「統一新羅の発展と日本−最盛期の新羅と日本−」

講師:田中俊明先生(滋賀県立大学教授)
資料代:全3回5,400円(事前払い) 各回1,800円(事前払い) 当日:各回2000円

第1回 「王子金泰廉の来朝と正倉院の新羅物」

日時:2015年6月6日(土) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:渋谷区立勤労福祉会館(東京都渋谷区神南1-19-8)
交通:JR線 渋谷駅(中央口)または 東京メトロ 半蔵門線・銀座線・副都心線 渋谷駅(7出口)から徒歩8分パルコ向かい
地図:こちらの地図を参照ください

第2回 「新羅王陵と石窟庵」

日時:2015年7月5日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

第3回 「円仁の日記と新羅」

日時:2015年8月8日(土) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

※引き続き秋季に

「統一新羅の発展と日本−張保皐王国と新羅の衰亡−」

を予定しており、通期、連続6回の受講申込みも受付けています。

資料代:全6回10,000円(800円割引・事前払い)
      各回1,800円(事前払い) 当日:各回2000円

第4回 「張保皐の海上交易と王位継承争い」

日時:2015年10月3日(土) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

第5回 「張保皐以後の東アジア海域」

日時:2015年11月7日(土) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立勤労福祉会館(豊島区西池袋2-37-4)
交通:池袋駅西口より徒歩8分、南口より5分
地図:こちらの地図を参照ください

第6回 「後三国の抗争と新羅の滅亡」

日時:2015年12月12日(土) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください

コラム

張保皐と円仁

張保皐と円仁

 9世紀の張保皐の貿易活動を記録している本が、日本京都の国立博物館に保管されている。それは日本天台宗の始祖とされる僧円仁 が、唐を旅したときに書いた日記「入唐求法巡礼行記」のことである。その円仁が唐を旅した時期は、張保皐の活動時期に重なるが、 これはつまり、この本が張保皐当代の記録になるということを意味する。またその内容をみても円仁が巡礼途中目撃した、 唐の山東省新羅坊(当時の新羅人集中居住地)と張保皐船団の関連記録が全体の20%にも達するという。 その記録から、円仁が日本を離れ4年目だったある日、日本からの送金を円仁に届けたのも張保皐船団であったことがわかった。 このように円仁は当時現代のような組織的活動をしていた張保皐船団に様々な助けを受けながら、無事に9年間に及ぶ唐の旅を終え帰国した。 「入唐求法巡礼行記」に書かれている張保皐船団の様子を現代的言い方にすると、輸送そして人力と情報に金融まで掌握していた、 一種の総合商事に近いともいえるだろう。

東アジアの架け橋

 三国史記では、張保皐のことを海島人または側微と表現している。これは身分の低い島人という意味で、朝鮮半島の西南海岸の島で 生まれた張保皐が身分差別を受けていたことがわかる。このような差別に耐えられなかった張保皐は、中国唐に渡り、 優れた武芸ですぐにその名が知られ、当時唐の有名な詩人杜牧も、自分の詩の中で張保皐のことを褒めたたえるくらいになった。 40歳になったころには、在唐新羅人を組織化し、一つの大きな貿易船団を作り上げた。そのネットワークは唐だけではなく、 日本でも構築され、9世紀東アジア三国に散らばっていた新羅人たちを一つにすることを可能にした。このネットワークをもとに自由な 国際貿易を実現しながら、中国に止まらず新羅そして日本にまでシルクロードをつなげた張保皐の貿易戦略は、時代に先立った挑戦であり、 新羅、中国、日本を繋げた東アジア3ヶ国の架け橋としての役割の成功であった。


田中俊明先生の横顔

 1952年福井県生まれ。1982年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。堺女子短期大学講師・助教授を経て、現滋賀県立大学教授。朝鮮古代史・古代日朝関係史、ことに伽耶史に取り組み、高霊の大伽耶を中心とする大伽耶連盟の概念は、韓国伽耶史研究においても支持されるものとなっている。

主要著書

 『韓国の古代遺跡 1新羅篇(慶州)』(森浩一監修・東潮と共編著)中央公論社、『韓国の古代遺跡 2百済・伽耶篇』(森浩一監修・東潮と共編著)中央公論社、『大加耶連盟の興亡と「任那」―加耶琴だけが残った』吉川弘文館、『高句麗の歴史と遺跡』(東潮と共著)中央公論社など多数。


お申し込み方法

※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。