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シンポジウム・『トンボ塾』案内

仁藤敦史先生監修連続5回講座
「入門解説・正倉院文書」

資料代:全5回8,500円(事前払い) 各回1,800円(事前払い) 当日:2000円(ただし事前予約要)
東京大学資料編纂所編
日本史の森へ(東京大学資料編纂所編)

 毎年秋には、奈良の国立博物館では正倉院展が開催されます。そこには経典や正倉院文書が多数陳列されます。これらを多少とも読み解くことができれば、歴史を知る楽しみはより広がるのではないでしょうか。とかく門外漢には、古文書は難しいという先入観があるかもしれませんが、本講座では正倉院文書を研究している専門の先生方五名により、古文書を読み解くことにより、あまり知られていない奈良時代の実像を、なるべくやさしく解説いただきます。


第1回 「正倉院文書入門」

日時:2016年8月28日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください
講師:仁藤敦史先生(国立歴史民俗博物館教授)

 高精度のレプリカ写真を活用して、正倉院文書の「オモテ」(公文書)と「ウラ」(写経所文書)の世界を解説します。公文書とは戸籍など、主として地方から都へ定期的に国司が持参した国政に関係した政務報告の帳簿群で、写経所文書とは、聖武天皇や光明皇后らの発願による写経ができる過程で使用された文書群と労務管理や役所からの借金などの文書をさします。

第2回 「正倉院文書と東アジア」

日時:2016年9月4日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:渋谷区立勤労福祉会館(東京都渋谷区神南1-19-8)
交通:JR線 渋谷駅(中央口)または 東京メトロ 半蔵門線・銀座線・副都心線 渋谷駅(7出口)から徒歩8分パルコ向かい
地図:こちらの地図を参照ください
講師:三上喜孝先生(国立歴史民俗博物館准教授)

 かつて「正倉院はシルクロードの終着駅」といわれたことがありました。その顰みに倣うとすれば、「正倉院文書は漢字文化の終着駅」といえます。中国で生まれ、朝鮮半島ではぐくまれた漢字文化が日本列島に伝わり、8世紀の正倉院文書に結実するのです。正倉院文書にあらわれた「東アジア世界」を垣間見ることにしましょう。

第3回 「正倉院文書から延喜式へ」

日時:2016年9月11日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください
講師:小倉慈司先生(国立歴史民俗博物館准教授)

 8世紀の写経所・下級役人の世界を具体的に知ることのできる史料として正倉院文書があり、9世紀の国家制度を把握することのできる史料として『延喜式』があります。正倉院文書と『延喜式』をあわせて考えることによって古代社会が豊かに描き出されてきました。正倉院文書と『延喜式』に記されていることを紹介し、その違いを持つ意味を考えたいと思います。

第4回 「聖武天皇のお葬式」

日時:2016年9月25日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:渋谷区立勤労福祉会館(東京都渋谷区神南1-19-8)
交通:JR線 渋谷駅(中央口)または 東京メトロ 半蔵門線・銀座線・副都心線 渋谷駅(7出口)から徒歩8分パルコ向かい
地図:こちらの地図を参照ください
講師:稲田奈津子先生(東京大学史料編纂所助教)

 正倉院宝庫には、なぜ華麗な宝物の数々が残されているのでしょうか。そのすべての出発点は聖武天皇の死にありました。東大寺や正倉院宝物の生みの親である聖武天皇の死をめぐり、正倉院文書や歴史書、宝物銘文や絵画など様々な資料を用いつつ、そのお葬式の姿を復原していきます。

第5回 「正倉院文書の楽しさ」

日時:2016年10月2日(日) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:渋谷区立勤労福祉会館(東京都渋谷区神南1-19-8)
交通:JR線 渋谷駅(中央口)または 東京メトロ 半蔵門線・銀座線・副都心線 渋谷駅(7出口)から徒歩8分パルコ向かい
地図:こちらの地図を参照ください
講師:山口英男先生(東京大学史料編纂所教授)

 正倉院文書は「お役所でいらなくなってゴミになった書類」。だからこそ何が判るか判らない楽しさがある。官司の業務実態について、書類をどう読み取って、どこまでわかるのか。奈良時代にも「間食」や「ブラックな勤務」があった?


仁藤敦史先生の横顔

 1982年早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業、1989年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程年満期退学、1989年 早稲田大学第一文学部助手、国立歴史民俗博物館歴史研究部助手、助教授、准教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館研究部教授、総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻教授併任。博士(文学)

主要著書

 『古代王権と都城』吉川 弘文館、「律令国家の王権と儀礼」『日本の時代史』4 吉川弘文館、「卑弥呼と台与―倭国の女王たち」(日本史リブレット人)山川出版、女帝の世紀―皇位継承と政争(角川選書)卑弥呼の「戦争と平和」―「魏志倭人伝」を読む(歴博ブックレット(3))日本史講座〈第1巻〉東アジアにおける国家の形成 歴史学研究会 日本史研究会など多数。


三上喜孝先生の横顔

 東京大学文学部卒、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、山形県立米沢女子短期大学講師、山形大学人文学部准教授を経て、現在国立歴史民俗博物館准教授。

主要著書

 『日本古代の貨幣と社会』(吉川弘文館、2005年)、『Jr.日本の歴史2 都と地方のくらし 奈良時代から平安時代』(共著、小学館、2010年)、『日本古代の文字と地方社会』(吉川弘文館、2013年)、『落書きに歴史をよむ』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー、2014年)


小倉慈司先生の横顔

 1990年東京大学文学部卒業、1995年東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻単位修得退学、1996年宮内庁書陵部編修課研究員、同主任研究官を経て、現在、国立歴史民俗博物館研究部准教授、総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻准教授併任。

主要著書

 天皇の歴史09『天皇と宗教』講談社(共著)、『古代東アジアの文化交流』同成社(国 立歴史民俗博物館との共編)、展示図録『文字がつなぐ―古代の日本列島と朝鮮半島―』国立歴史民俗博物館。


稲田奈津子先生の横顔

 1998年東京大学文学部歴史文化学科卒業、2004年東京大学大学院人文社会系研 究科博士課程単位取得退学、2004年東京大学史料編纂所助手、2007年同助教(現在に至る)。2007年博士(文学)。この間、青山学院大学・聖学院大学・法政大学・國學院大學の非常勤講師を兼任。

主要著書

 『日本古代の喪葬儀礼と律令制』(吉川弘文館、2015年)、「日本古代の火葬―文献史料から見た」(『歴史と民俗』31、2015年)、「聖武天皇の葬列と純金観音像」(東京大学史料編纂所編『日本史の森をゆく―史料が語るとっておきの42話』中公新書、2014年)、「森川杜園『正倉院御物写』と日名子文書」(『正倉院文書研究』11、2009年)など。


山口英男先生の横顔

 1982年東京大学文学部国史学科卒業。1985年同大学院博士課程中退、東京大学史料編纂所助手。助教授を経て,現在、東京大学史料編纂所教授、画像史料解析センター長。

主要著書

 編著『古代文書論』(東大出版会)、共著『古代日本と古代朝鮮の文字文化交流』(大修館書店)、「正倉院文書は宝の山」(東京大学史料編纂所編『日本史の森をゆく―史料が語るとって おきの42話』中央公論新社、2014年)、「正倉院文書と古代史料学」(『岩波講座日本歴史』 22、2016)など。


お申し込み方法

※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。