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シンポジウム・『トンボ塾』案内

武末純一先生先生特別講演会
「古墳時代に初期都市はあるか?−南郷・名柄遺跡群と
大阪府・上町台地の遺跡群を中心に考える−」

日時:2017年7月14日(金) 13:30〜15:30 (開場13:00)
会場:豊島区立生活産業プラザ(豊島区東池袋1-18-1)
交通:JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線各線)池袋東口下車徒歩7分
地図:こちらの地図を参照ください
講師:武末純一先生(福岡大学教授)
資料代:2,500円(事前払い)当日:2,800円(ただし事前予約要)

 日本の古墳時代は、弥生時代の各地域政権の上に統一連合体的な倭政権が形成されて始まり、各地域の首長である王の上には大王と呼ばれる最高首長が位置するようになる。これまでの古墳時代研究では、都市はほとんど議論されず、都市の存在自体も極めて否定的である。これは、弥生時代の都市がある程度議論され、飛鳥時代(7世紀)以降の条坊を備えた都城が重要視されているのに比べて、かなり奇妙な傾向である。それは、古墳時代研究が前方後円墳を主体とする古墳研究にきわめて偏重している点と、集落研究が不振な点に起因する。集落研究では、ようやく前方後円墳などに葬られた人々(首長層)が生前に住んだ首長層居宅(豪族居館などとも呼ばれる)研究が盛んになってきたが、それでも前方後円墳研究の補完物からなかなか抜け出せず、都市論を打ち出すまでには至らない。
 ここではそうした現状を踏まえて、都市の定義を述べてから、弥生時代の農村と古代の完成された都城との間に、あえて弥生時代末〜古墳時代の初期都市を仮定して、まず弥生時代の首長層居宅の成立と都市論を概観する。次に古墳時代前期(3〜4世紀)の都市とされる纏向遺跡を検討し、その後、主題となる古墳時代中期に関わる個別要素として首長層居宅、掘立柱建物と家屋文鏡・今城塚古墳(継体天皇陵とみられる)の形象埴輪群、大王の宮の候補遺跡、港湾集落、道路などを扱う。そして最後に、5世紀代の都市的な遺跡として、奈良県南郷・名柄遺跡群(大豪族である葛城氏の根拠地)と、大阪府上町台地の遺跡群を取り上げ、古墳時代初期都市研究への試論とする。


武末純一先生の横顔

 1950年3月生まれ。1972年3月 九州大学文学部卒業。1972年10月〜1973年9月 韓国ソウル大学校大学院留学。1974年9月九州大学大学院修士課程修了。1974年10月〜1992年3月 北九州市立歴史博物館・北九州市立考古博物館副館長を経て1992年4月福岡大学人文学部助教授。1997年4月 福岡大学人文学部教授(現在に至る)

主要著書・共著

 『土器からみた日韓交渉』学生社 1991、『弥生の村』山川出版社 日本史リブレット 2002、『最新邪馬台国事情』寺沢薫共著 白馬社 1998、『考古資料大観 第1巻』石川日出志と責任編集 小学館 2003、『県史 福岡県の歴史』第2版川添昭二,岡藤良敬,西谷正浩,梶原良則,折田悦郎共著 山川出版社 2010、『列島の考古学 弥生時代』森岡秀人,設楽博己共著 河出書房新社 2011


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※無事終了いたしました。多数の方のご参加誠にありがとうございました。