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美術館・博物館案内

ヘレニズムの華 ペルガモンとシルクロード
−発掘者カール=フーマンと平山郁夫のまなざし−

会場:中近東文化センター (東京都三鷹市大沢3-10-31)
期間:2008年11月22日(土)〜2009年5月6日(水・祝)
時間:10:00〜17:00(入場は30分前まで)
休館:月・木曜日 年末年始
公式HP:中近東文化センター

※「ヘレニズムの華・ペルガモンとシルクロード」展
トンボ会員ご招待特典の応募は締め切らせていただきました。

−発掘者カール=フーマンと平山郁夫のまなざし−

 年間100万人が訪れるベルリンのペルガモン博物館。このヨーロッパ有数の博物館を訪れる人は誰も、中央大ホールに復元された巨大な建築物に目を奪われ、思わず息をのみます。ペルガモン博物館の至宝、ペルガモン大祭壇です。特に基壇部を取り巻く神々と巨人族の戦いを描いた浮彫フリーズは、ギリシア・ヘレニズム芸術の傑作とされています。

 圧倒的な存在感をもって人々を魅了してやまないこの大祭壇はかつてトルコの北西部、エーゲ海沿岸に近いペルガモンのアクロポリスの丘に建っていました。アレクサンドロス大王の東征以後に始まるヘレニズム時代、ペルガモンはアッタロス朝ペルガモン王国(前281〜133年)の都として、ヘレニズム文化の最も栄えた都市でした。今から1300年前、1878年にペルガモンを最初に発掘したドイツのカール=フーマンは「我々は一つの文化期全体を発見したのだ」という言葉を残しました。そしてこのフーマンによって大祭壇はベルリンに運ばれ、復元されたのです。

 またヘレニズム時代は、ギリシア文化が、それまでにない地域的な広がりをみせた時代でもありました。ギリシア風(ヘレニスティク)の文化はやがて仏教と出会い、ガンダーラ仏教美術に結晶します。さらにその流れはシルクロードをへて遠く日本にまで到達することになるのです。

 本展覧会は、ベルリンのペルガモン博物館「古代美術蒐集館」の協力をえて、未公開品を含む同館所蔵のペルガモン出土の貴重な資料や、ガンダーラ美術の国内最大コレクションを誇る平山郁夫コレクションのヘレニズム仏教の見事な融合を示す優品を展示し、地域と時代を超えて広がる「世界文化」ヘレニズムの魅力を紹介しようとするものです。

 発掘者カール=フーマンと画家平山郁夫のまなざしを通して、ヘレニズム文化の時空をこえたダイナミズムに思いを馳せていただければと思います。


ヘレニズムの華・ペルガモンとシルクロード」展 記念シンポジューム
「アレクサンドロス大王は日本へ何をもたらしたのか」

会場:有楽町朝日ホール 有楽町マリオン11F (電話:3284-0131)
客席数:600名(先着順)
日時:2008年11月12日(水)参加費無料
開場:14:30 開演: 15:30
お問い合わせ: 中近東文化センター (電話:0422-32-7111)
プログラム:
主催者挨拶安部 知之 (財)中近東文化センター・理事長
基調講演
ヘレニズムの華・ペルガモンフォルカー・ケストナー博士 ペルガモン博物館
日本におけるヘレニズム安田 暎胤 奈良薬師寺管主
ヘレニズムと仏教美術前田 耕作
ギリシアのヘレニズム芳賀 京子 東北大学・准教授
アナトリアの高原を疾走したアレクサンドロス大王
 大村 幸弘 中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所長
パネルディスカッション
司会:山根 基世 元NHKアナウンサー

アレクサンダー大王関連書籍の案内

○世界各国史17 ギリシャ史桜井万理子山川出版社2005
○世界の歴史4 オリエント世界の発展小川英雄・山本由美子中央公論社1997
○アレクサンドロス征服記赤羽崇司堯光文社1997
○NHKスペシャル 文明の道(1)アレクサンンドロスの時代日本放送出版協会1993
○アレクサンドロス大王 ピエール・ブリアン著・田村孝訳白水社文庫クセジュ2003
○王妃オリュンピアスーアレクサンドロス大王の母森谷公俊ちくま新書 筑摩書房1998

 (編集室注:上記書籍は比較的入手しやすい初心者向け書籍です。編集部では「トンボ塾」として連続講座を企画中です。ご関心ある方は佐々木までご連絡ください。)